子犬・子猫をお迎えする時
わんちゃんは主にペットショップさん、ブリーダーさん、譲渡会などからお家に迎えることが多いと思います。
ほとんどの場合生まれてからお家に来るまで人が関わってお世話をしていたり、ある程度予防も済んでいることが多いです。
ご自宅へお渡しする時も体調チェックをしてからが基本であるため、お迎えする時は健康である場合がほとんどです。
一方、ねこちゃんはわんちゃんと同様にショップや譲渡会などからお迎えすることの他に、お外で保護することも少なくありません。
ショップや譲渡会では当然元気で体調の良い状態でお家にお迎えすることになるのですが、保護した場合は衰弱していたり、病気になっていることも珍しくありません。
予防や治療でお困りのときは早めにご相談いただければと思います。
来院のタイミングについて
①調子が悪いとき
飼い始めたわんちゃん、ねこちゃんの様子がおかしい、食欲がないなどあればできるだけ早めの診察が推奨です
特に赤ちゃんは大人とは違い、体力や免疫力が不十分ですので、ちょっとした体調不良でも命に関わることもあります。
以下のような時は注意しましょう。
・下痢や嘔吐がある:原因として環境変化による体調不良、寄生虫などの感染症の可能性があります
・くしゃみや咳がある:風邪を引いている可能性があります
・ふらつきがある:低血糖の可能性があります
②飼い方や接し方に不安があるとき
病気のことだけでなく、わんちゃん、ねこちゃんを飼う上で飼育の仕方や接し方は、わんちゃん、ねこちゃんそれぞれ動物種としての特徴もあり、
特に初めてわんちゃん、ねこちゃんを飼う方は不安があることもあると思います。
飼育や食事のこと、しつけやトリミングなど、病気のことでなくても相談いただいて問題ありません。
わんちゃんはパピー教室も開催しているので、ご興味があればぜひご参加ください。
③予防が必要なとき
健康上問題がなければ予防がスタートします。
ペットショップやブリーダーさんから子犬、子猫をお迎えする時は、ワクチン接種のタイミングをあらかじめ指定されていることもあります。
予防薬や予防注射はいくつかの種類があり、どれを選択するか、どのタイミングで開始するかなどは来院の時にお話を進めて行きます。
子犬・子猫の初診の流れ
①健康状態をチェックします
まずは一通り健康状態をチェックしていきます
身体検査:視診・聴診・触診や検便などを実施しますが、病院では緊張もあり普段の様子が見られないことも少なくありません。
わんちゃん・ねこちゃんの健康状態を知る上で、自宅での様子はとても重要な情報ですので、どんな些細なことでも気になることがあればお伝えください。
時にそれが重要な異常のサインの場合もあります。
②予防の流れについて
予防薬や予防接種はわんちゃん、ねこちゃんの感染症対策にとても大切です。
わんちゃん・ねこちゃん共通して混合ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防があり、わんちゃんはさらに狂犬病予防接種を実施します。
わんちゃん・ねこちゃんにとってフィラリアやウイルス感染は命に関わることもありますし、さらにノミやマダニはペットだけでなく人への健康を守るためにも大切です。
予防薬やワクチンには種類があるため、どの薬や注射を選択するかは、診察時に飼い主様とお話をしてその子にあったものを相談して決めていくようにしています。
③避妊手術・去勢手術についての説明
わんちゃん、ねこちゃんの避妊・去勢手術について一通りお話しします。
避妊・去勢手術についてはメリット、デメリットを理解していただき、実施するかどうかをお話ししていきます。
当院では生後6ヶ月くらいの時期での手術を推奨しています。
当院ではこのような流れで子犬・子猫の診察を進めていきます。
ご不明な点はお電話にてご連絡いただくか、診察時に直接獣医師までご相談ください。