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新型コロナウイルス感染症とペットの関係について
2020年03月5日
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1月の発生より新型コロナウイルス感染症が全世界で問題となっています。

愛知県では他県と比較して新型コロナウイルス感染症の発生件数が多く、

私たちの生活にもさまざまな影響が出ており、

犬や猫への影響を心配されているオーナー様も多いと思います。

3月5日現在で私たちが把握している情報について報告します。

 

 

①犬や猫のコロナウイルスは新型コロナウイルスは違うの?

コロナウイルスは人に感染する「人コロナウイルス」だけではなく、犬に感染する「犬コロナウイルス」猫に感染する「猫コロナウイルス」など様々な分類があります。

つまり、犬のワクチンにも入っている場合もあるコロナウイルスは、正確には犬コロナウイルスのワクチンとなります。

そのため、犬や猫で聞いたことのあるコロナウイルスと現在流行している新型コロナウイルスはまったく別の種類のウイルスです。

 

②新型コロナウイルスはペットにうつるの?

こちらについては現状でも正確な結論は出ていませんが、

オーナー様の得られる情報で混乱する可能性があるので順を追って報告します。

 

まず2月29日時点での世界小動物獣医師会( WSAVA)の見解を要約すると、

・ペットへの感染し拡散する根拠はない

・ただし状況は変わるかもしれない

・新型コロナウイルスに感染した場合、ペットや他の動物への接触は人に対してと同じように感染者は極力接触を避けるべきである

という内容でした。

 

さらに3月5日に日本臨床獣医学フォーラムが提示した情報を要約すると、

・新型コロナウイルスに感染した人の飼育する犬からも新型コロナウイルスの弱陽性反応を示した

・人の肺炎のような症状はない

・隔離したのち複数回検査を実施しても変わらず弱陽性反応が出ている

・以上から、人から動物への感染も可能性はある

 

このように、日々新しい情報が次々と出てくるため今後も対応や方針は変わる場合もありますが、

現状での対策としては、

・ペットへの感染も否定はできないが、人のような肺炎症状はいまのところ発生なし

・ペットも人と同様に集団感染を起こしそうな人の多い場所にはいかない

・犬コロナウイルスのワクチンを接種していても新型コロナウイルスへは効果がない

・もしオーナー様が新型コロナウイルスに感染した場合、人と同様に接触を極力避ける

・新型コロナウイルス感染により入院など必要になりペットの管理が難しい場合は、まず保健センターや医師とご相談ください(動物病院やペットホテルをご利用の際は必ず報告ください)

 

ファルコン動物病院のある名古屋市南区は、港区・熱田区についで感染リスクのある地域です。

私も含めて、日々自分、家族、そしてペットに対する感染予防を心がけましょう。

 

院長 若山純也

 

参考資料

世界小動物獣医師会 WSAVA

日本臨床獣医学フォーラム

 

 

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