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こんにちは、院長の若山です。
12月に入り今年も残す所あとわずかとなりました。
年末は何かと慌ただしくなる時期ですね。
わんちゃんねこちゃんも環境の変化によってさまざまな影響を受ける時期でもあります。
冬はねこちゃんの膀胱炎に注意が必要です。
もともとねこちゃんは以下の理由からおしっこのトラブルが起きやすい生き物です。
①祖先が暑く乾燥した場所で生活していたと言われ、体の水分をできるだけ外に逃がさないためにおしっこを濃く作りやすい生き物です。
ねこちゃんのおしっこが人やわんちゃんとくらべて臭うのもそれが原因の一つです。
②ねこちゃんは特にストレスを感じやすい生き物です。
ねこちゃんは繊細な子が多く、音や環境の変化でストレスを感じてしまいます。
ストレスは膀胱炎を発生させる原因の一つになります。
さらに、
③寒くなってくると水を飲む量が減ってしまいます。
寒い時にはあまり喉がかわかず、また暖かい場所でじっとしていることも多くなります。
時におしっこが溜まってもがまんしてしまうこともあります。
膀胱炎が悪化すると結石ができる原因になったり、
特にオスでは尿道に結石や汚れによるつまり物ができるとおしっこがつまってしまい命に関わる問題に発展する場合があります。
おしっこがでないケースでは外科手術が必要となる場合もあります。
頻繁にトイレに行く、おしっこをする時間が長い、血尿が出るなどの症状があるときは一番に膀胱炎を疑われますので、変化にお気付きのときはすぐに病院に行きましょう!
ねこちゃんの膀胱炎は治療はもちろん大切ですが、
膀胱炎にならない予防のための生活習慣がとっても重要です。
対策としては、
①トイレの環境を整えること
トイレは常に清潔にすることでねこちゃんが使いやすくなります。
またトイレの数も大切です。トイレの数はねこちゃんの数+1個と言われています。
ご自宅のフロアや部屋の数にもよるので、最適なトイレの数を検討しましょう。
②お水を飲む場所を増やすこと
お水をたくさん飲むことで、膀胱の問題が起きにくくなります。
お水を飲める場所を何箇所か設置してお水を飲む機会を増やしてあげましょう。
③食事を気をつけること
過剰なミネラルは膀胱炎悪化時に石を作りやすくなります。
かつお節やにぼし、ミネラルウォーターなどの与えすぎには注意が必要です。
膀胱炎を繰り返すねこちゃんには最適な療法食が必要な場合があります。
ねこちゃんの膀胱炎は一度治っても再発することも多いです。
おしっこの出具合で気になることがあればすぐにご来院ください。
特にオスでおしっこが出ないときは命に関わるのですぐにご連絡ください!
若山 純也