- カテゴリー:
- 院長ブログ
こんにちは、名古屋市南区のファルコン動物病院院長の若山です。
今回は1月から3月までの寒いシーズンの予防の必要性についてお話ししたいと思います。
・フィラリアについて
蚊の吸血により感染するフィラリアについては、
蚊が気温が下がると活動性が低下し飛んだり吸血したりできなくなるため、
12月までしっかり予防が済んでいれば原則次の春までは予防薬をお休みできます。
ただし、南方にお住まいの方は気温があまり下がらないこともあるので、
お住まいの地域によっては継続の必要性もあるかと思います。
その年の冬の気温に左右されることもあるため、投薬期間は柔軟に対応することが大切です。
・ノミ・マダニについて
ノミやマダニは冬季に活動性や繁殖能力は落ちますが、
吸血行動はしっかりするので冬も注意が必要です。
ご自宅に持ち込んでしまった場合、屋内は外気温と比較すると暖かく、
ノミやマダニが繁殖する条件を満たすため、自宅で爆発的に増殖することもあります。
特にマダニは日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こす病原体を保有していることがあり、
ペットだけでなく飼い主様にも重大な健康被害をもたらす可能性があります。
以上から、ノミ・マダニについては通年予防が推奨です。
完全屋内飼育のペットであったとしても、
人の外出や換気の際などに偶然侵入しペットにくっついてしまう場合もありますので、
どのような飼育状況だったとしても予防は大切です。
以上から当院では、
フィラリアは4・5月〜12月まで、ノミ・マダニは通年予防を推奨しています。
わんちゃん、猫ちゃんそれぞれ様々なタイプのお薬があるので、
ご入用の際はお気軽にご相談ください。
院長 若山純也