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冬にもフィラリアは注意です!
2015年12月12日
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こんにちは、院長の若山です。

もう今年も残すところあとわずかですね。年末に向けてバタバタと忙しい時期と思われます。

天候や気温も不安定な日が続いていますね。体調を壊さないようご自愛ください。

昨日は特におかしな気温でしたね!冬なのに最高気温が20度を越えたのです。

ここでちょっと心配になるのがフィラリア症です。

 

ご存知の通りフィラリア症は蚊から感染する寄生虫です。

ひと昔前までは犬の死因のかなり上位だったのですが、

近年は予防薬の普及と飼い主さまの意識が高まりほとんど見られなくなりました。

ただ、気をつけたいのは決してフィラリアはいなくなったわけではないことと、

蚊が吸血をするタイミングです。

蚊は気温が14〜15℃以上で吸血すると言われています。

近年の暖冬や気候異常、また建物の近くでは暖房器具の影響で冬の屋外でも暖かい場所もあるので、

従来考えられていた「蚊は冬には吸血しない」が通じなくなってきています。

 

従来の錠剤やチュアブルタイプのフィラリア薬については、

1ヶ月に1回投薬するからといって、1ヶ月効果が持続するわけではないことも重要です。

12月に投薬したからと言って完全に安心ができない、、ということです。

もし冬に感染すると、次の春には発病している可能性もあるのです。

これではせっかく予防をしても無駄になってしまいます。

 

対策としては以下の二つがあります。

①特に暖かい場合には期間を延長して投薬を行う。

心配であれば1年通して投薬することも不可ではありません。

特に、今月よりフィラリア薬とノミ・マダニ駆虫薬が一つになったチュアブルタイプの予防薬も出たので、ノミマダニ駆虫と合わせて1年予防することもいいかもしれません。

②1年効果の持続するフィラリア駆虫薬の選択も一つです。

1年有効としての利点は冬にも心配なくフィラリア駆虫が可能なほか、

飲み忘れることがないことと、どの季節に開始しても大丈夫であり春の混雑する時期を避けてフィラリア予防が可能なことがあります。

 

フィラリア予防は投薬していると安心してしまいがちですが注意が必要なときもあります。

フィラリア症は発症すると簡単には治療ができないので、予防がとても重要なのです。

油断せず不安になるときは動物病院にご相談ください。

 

若山純也

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