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こんにちは、院長の若山です。
春になると気温を上がり過ごしやすくなりますが、
それに伴い虫も活発になりノミやマダニ、フィラリアなどの寄生虫に感染するリスクが増加します。
フィラリア症は近年予防医療が発展し発症することが少なくなりましたが、
愛知県では気候がら蚊がいなくなることはないので、油断せず予防を続けましょう。
今回はそんなフィラリア予防について少し掘り下げて書いていきます。
1.予防対象は?
わんちゃん、猫ちゃんともに予防が大切です。
特にわんちゃんは重症化しやすいですが、猫ちゃんも感染します。
屋内飼育の猫ちゃんや散歩に行かないわんちゃんは外に出ないので予防はいいのでは?
と思われるかもしれませんが、蚊は窓や扉の開閉の際に自宅に入ってくる可能性があるので、
外に行かないわんちゃんや猫ちゃんも予防は大切です。
2.どんな症状が出るのか?
フィラリアは蚊の吸血の際体内に侵入し、
心臓の内部や肺に向かう動脈の内部に到達して寄生します。
フィラリアは数ヶ月かけて成長して20cm程度のそうめんみたいな線状の虫に成長します。
初期だったり虫の数が少ないとあまり症状はありませんが、
複数感染すると心臓や血管内が虫でいっぱいになり血液が流れに障害が出ると、
咳が出たりや呼吸困難になったりして、重症化すると死んでしまうこともあります。
治療は非常に困難なため、発症しないように予防することが大切なのです。
3.予防時期について
フィラリアは蚊の吸血により感染します。
蚊はメスの産卵のために吸血を行いますが、
特に気温が18度を超えてくると生殖活動が活発になるため、
気温の上昇に伴い血を吸いにくるのです。
最近は温暖化に伴い4月も20度を超える日が増えているため、
当院では4〜12月の予防を推奨しています。
4.お薬の種類について
フィラリア予防薬は、わんちゃん、猫ちゃんで少し違いがあります。
わんちゃんは以下の種類があります。
・錠剤タイプ:普通の飲み薬タイプです
・ジャーキータイプ:お肉や大豆などのおやつ感覚で食べられるタイプです
・滴下タイプ:首〜背中の皮膚にたらすタイプの薬で、主に投薬が困難な子におすすめです
猫ちゃんは投薬が大変なこともあり、基本的には滴下タイプが推奨です。
フィラリアは発症すると治療は非常に困難でありリスクを伴います。
そのため、フィラリア症は治療より予防がより重視されます。
フィラリアのみではなくノミ・マダニも一緒に予防可能なオールインワンタイプの薬もあるため、
その子に合ったお薬を相談して選択することも可能です。
ご希望の際はお気軽に当院までご相談ください。
院長 若山純也