栄養管理

栄養管理

●栄養管理(健康食、療法食)ファルコン動物病院ではペットの健康管理と病気の治療を支える上で、栄養管理を重視しています。

獣医師の診断に基づいて、適切なペットフードを処方し、提供しています。

当院で推奨するペットフードも販売しております。

動物は生きるのに必要なエネルギーや栄養素を食事から摂取して生活しています。

すべての動物にとって、バランスの良い食事を摂ることは病気になりにくい健康的な体を作るためにとても重要です。

わんちゃん・ねこちゃんの総合栄養フードは必要なエネルギーや栄養バランスを考慮して作られているため、健康維持に最適と言えます。

以前と比較すると近年動物の寿命は延び、20歳を越える長寿のわんちゃん・ねこちゃんに出会うことも少なくありませんが、これは飼育環境の変化や医学の進歩に並びペットフードによる栄養管理の貢献も大きかったと言えます。

わんちゃん・ねこちゃんのよりよい健康状態の維持のため、幼少期から成犬・猫期、老齢期のそれぞれのライフステージに合ったフードを選びましょう。

療法食動物が病気を患った場合、特定の栄養を増やすもしくは減らすことによりその治療効果を高める場合があります。

例えば人で言えば高血圧の場合塩分を控える、といったことです。

ペットフードはすでに完成された食事のため、これから特定の栄養素をコントロールすることはできません。

そのために、動物病院では病気に対する治療を目的とした療法食をご処方することができます。

その病気に適した療法食の選択は、病気の治療の一環として効果を期待することができます。

心臓病の食事心臓は全身に血液を送るポンプの働きをします。血液には酸素や栄養が含まれ、すべての動物において血液の全身循環は生命の維持に必要不可欠です。

心筋症や高齢のわんちゃんで多く見られる弁膜症などの心臓病は、いずれの原因においても心臓の負担が増加することによりポンプとしての機能が低下し、悪化により血液の循環不全を引き起こし生命の維持ができなくなる可能性があります。

心臓病は初期には症状がなく見つけることが難しいことが多く、明らかな症状が出ているときはかなり進行していることもあります。検診や他の病気の治療の際獣医師の聴診にて初めて見つかることも少なくなくありません。

一度悪くなった心臓は元の正常な機能に戻すことが困難なため、心臓病の治療はできるだけ早期に心臓の負担を軽減し悪化させないことが重要です。

『心臓病の療法食の特徴』

1、ナトリウム(塩分)を制限して血圧の上昇を抑え心臓の負担を減らします。

2、タウリン、L−カルニチンを配合し心臓機能を維持します

3、ビタミンBを増量し心臓病治療で投薬する可能性のある利尿剤によるビタミンの喪失を防ぎます

腎臓病の食事腎臓は血液中の老廃物をろ過・除去して尿を作り、体内の水分やミネラルを調節する臓器です。

腎臓の機能低下は中毒や炎症など急性に起こるものと、主に老化によってゆっくりと進行する慢性のものがあり、特にねこちゃんの慢性腎臓病は非常に多い病気です。

腎臓病が慢性化すると元に戻ることができないため、腎臓病の治療はできるだけ早期に発見し悪化しないように食事管理と治療で維持することが重要です。

高齢での発症や血圧管理の必要性など心臓病と類似する点が多く、同様の栄養管理が求められます。

『腎臓病の療法食の特徴』
1、ナトリウム(塩分)過剰による腎臓の高血圧と排泄の負担を減らします。

2、タンパク質を制限することで、タンパク質から出る窒素代謝物やリンを減らし腎臓の負担を減らします。

3、オメガ3脂肪酸を配合し腎臓の炎症を抑えダメージの進行を遅らせます。

食物アレルギーのための食事アレルギーは、動物の持つ免疫反応が特定の物質(アレルゲン)で過剰に反応する結果、皮膚炎や腸炎などさまざまな有害反応が生じます。

アレルギーの原因となるアレルゲンとの接触、もしくは食べることによりアレルギーを発症するため、アレルギー症状のある動物では食物のアレルギー反応にも配慮することが重要です。

『食物アレルギーを考慮した療法食の特徴』

1、食物アレルギーを発症しにくくするために、食材を制限し栄養管理します。

2、アレルギーの起きにくい高消化性の炭水化物を選択します。

3、アレルギーを起きにくくするために、加水分解処理されたタンパク質を使用します。

4、オメガ−3脂肪酸を配合し炎症を抑えます。

肝臓病の食事肝臓は体内に吸収されたタンパク質、脂質、炭水化物などの栄養素を分解・合成して貯蔵します。

これらの栄養は動物の体を作り健康状態の維持(恒常性の維持)のために非常に重要です。

また、体内の有害物質を代謝・解毒したり、胆汁という消化液を胆のうに貯蓄し、小腸へ分泌する働きがあります。

人のようなアルコールの摂取はありませんが、老化やウイルスなどの感染や中毒などさまざまな原因で肝臓は機能障害を起こします。

肝臓の機能低下は体にさまざまな影響を及ぼしますが、肝臓は再生能力が優れているため低下した肝機能は治療や栄養管理次第で回復できる可能性があります。

『肝臓病の療法食の特徴』
1、消化効率の高いタンパク質、脂質、炭水化物は肝臓の負担を軽減します。

2、L−カルニチンを配合し代謝機能をサポートします。

3、肝臓の代謝機能で利用され欠乏しやすいビタミンやミネラルを補います。

尿石症の食事尿石症は膀胱や尿道、腎臓にミネラルが結晶化して結石ができ粘膜を傷つけたり、時に尿管や尿道につまって尿が出なくなることもある病気です。

尿路の細菌感染は膀胱炎を引き起こし、尿のpHを変化させ尿石症の発生の原因となります。

また、ミネラルバランスの偏った食事も尿石を作りやすい原因になります。

特に、ねこちゃんはもともと水を飲む量が少ない子も多く濃いおしっこを作りやすいため、他の動物と比べて膀胱炎や尿道閉塞など尿路の疾患を起こしやすいので注意が必要です。

おしっこに血が混じったり、トイレに行く回数が増えたり時間がかかったりする症状があった場合、尿路の病気の可能性があります。

尿石にはストルバイトやシュウ酸カルシウムなど幾つかの種類があり、それぞれが原因となるミネラル成分が異なるため、尿石の成分を検査してそれに合った食事を選択することが重要です。

『尿石症の療法食の特徴』
1、尿石の原因になるミネラルやタンパク質を制限し、尿のpHを正常化します。

2、オメガ−3脂肪酸を配合し炎症を抑えます。

消化器病の食事食べ物は口から入り食道を通過し胃で消化をされ、消化された食べ物の栄養は小腸・大腸で吸収され、その残りが肛門より便として排泄されます。

この食べ物の通り道と消化液を分泌する肝臓や膵臓を合わせて消化器と呼びます。

病気によって消化器のはたらきが悪くなると、食欲がなくなり食べ物を食べられなくなったり、消化・吸収がうまくできず嘔吐や下痢などの消化器症状が出ます。

動物は生きるために栄養をたえず摂取しつづけなければならないため、消化器の異常がつづけば栄養状態を損ない体の健康を維持できなくなります。

問題となる病気の治療はもちろん大切ですが、その病気や動物の体に合った食事管理は病気の治癒を助け栄養状態の回復を早めます。

『消化器病の療法食の特徴』
1、高消化性のタンパク・炭水化物を選択し、消化・吸収を助けます。

2、食物繊維は腸内細菌のバランスを整え、便通を整えます。特に便秘症のねこちゃんでは可溶性繊維を多く含む食事により便秘を改善して便通を整える効果が期待できます。

3、アレルギーによる消化器症状には、低アレルゲンの食事を選択します。