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ワクチン接種は大事です!
2015年12月30日
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こんにちは、看護師の近藤です。(˃˂ )

今年も残すところあとわずかとなりました。

私たちもそうですが、ワンちゃんネコちゃんも年末年始になるとおいしいものがたくさんたべれるので、正月太りにならないようお気をつけください。

また、寒さも一段と厳しくなってきましたので、ワンちゃんネコちゃんの体調管理にも注意してください。

特にネコちゃんは寒くなってくると、なかなかおしっこを出さないことがあるので注意してみてあげてください。

 

さて、今日はネコちゃんのワクチンで予防ができる猫汎白血球減少症という病気を説明いたします。

猫汎白血球減少症とは別名を猫パルボウイルス症といいます。

その主な症状は嘔吐と下痢で、悪化すると血便などの症状があらわれます。発熱や食欲不振など、他の病気と区別のつかない症状もございます。

症状が進行している状態で血液検査をしてみると、白血球の数が著しく減少していることも特徴的です。

そして、下痢による脱水で重症化して死亡してしまうことがあるとても危険な感染症のひとつでもあります。

特に免疫力の低い子猫は重篤化しやすいので注意が必要です。

さらに、このウイルスが妊娠したネコちゃんに感染してしまうとお腹のネコちゃんにも影響が出てきてしまいます。

 

パルボウイルスは病気を持つ猫ちゃんの尿や糞、嘔吐物から感染します。

そのため、感染した猫ちゃんの使うケージや食器にもウイルスは存在するので、多頭飼育している場合は感染しているネコちゃんを隔離しておく必要があります。

飼育する人も病気を広げないために手洗いなど注意しなければなりません。

さらに、パルボウイルスは自然環境中に長期生存が可能な生命力の強いウイルスです。感染した猫ちゃんのいた環境は次亜塩素酸による特別な消毒が必要です。消毒については動物病院にて指導を受けましょう。

 

今のところパルボウイルス感染症に対する直接の治療法はありません。そのため脱水を補う点滴治療やインターフェロンや抗生剤を投与する支持療法・対症療法をメインで行います。

そしてこれらの治療効果は治療が早ければ早いほど高いので、なるべく早く治療をはじめる事 が大切です。

 

上記のことから、パルボウイルスはとても危険な病気です。

絶対の治療方法がない病気なので、この病気でもっとも大切なことは予防です。

このウイルスを予防する唯一の方法はワクチン接種です。

当院ではネコちゃんの3種と5種混合ワクチン2種類を扱っていますが、猫汎白血球減少症はその両方のワクチンで予防ができます。

ですので、どちらかを接種していただければ予防できます。

 

ワクチンのことでなにかわからないことがありましたら、何でもご相談ください。

来年もファルコン動物病院をよろしくお願いします!

 

近藤朱夏

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